いつからだろうか
同僚よりも後輩の
結婚式が増えたのは
次はあなたの番
言われ続けて長いこと
不動のポールポジション
恒例の花嫁のブーケトス
会場に走る緊張感
間違って受け取って
しまっては一大事
蜘蛛の子を散らすように
女の子たち離れてゆく
35歳で独身で
お一人様 気楽だけれど
縁がないわけじゃ ないけれど
これと言って 決め手に欠けるのよ
そう言って何も起きず
今年も過ぎる誕生日
年下の男から
恋愛相談増えたのは
無駄に人生経験
豊富に積んだ人だって
見られるようになったのは
モテないわけではなかった
むしろ人よりはモテてた
こんな生活がいつまで
続かないと分かっても
刺激的な毎日に
満ち足りていた二十代
若いうちに バカやってても
地味でいい人を 捕まえた
仲間たちの 狡猾さに舌を巻く
作詞:ほぼ日P
作曲:ほぼ日P
編曲:ほぼ日P
唄:初音ミク
修羅場もずいぶん潜(くぐ)った
どん底の時もあった
全力で走った後に 肩の力抜けてきた
自分を楽しめるような
余裕出てきた三十代
周りの声 聞こえてるけど
今の自分も 悪くない
少し醒めた 暮らしが心地よい
-END-