緑の指で ここにいない あなたを
なぞりつづけて 夢の扉 探せば
乾いた くちびるにのせ 唄う恋も 潤みだす
Rosen garten 秘密の茂み
埋もれ咲くのは 蜜薔薇
Rosen garten うす絹 脱いで
纏わりつく薫り抱き
切ない記憶を燻らす この身は香水塔
迷い込んだら けして逃れはしないと
小さな棘は 赤く熟み肌を刺す
この痛みが消えるとき 月は満ちてゆくのでしょう
Rosen garten 奥深くへと
羽音みちびく蜜蜂
Rosen garten 眩暈の淵で
あなたの名前 呼ぶから
今宵の睡りのどこかで きっと聞いてください
この想いを失って 生きるなど できるでしょうか
Rosen garten 秘密の園も
いつか 荒れ果てるのなら
Rosen garten 涙の雫
まだ甘く零れるうち
わたしの心を溶かして まだ見ぬ莟に捧ぐ