• Title:天使の雕像
  • Artist:Sound Horizon
  • Album:Roman
  • KaraokeRate:1★
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    Sound Horizon - 天使の彫像
    詞曲:Revo
    歌:Jimang
    声:深見梨加、能登麻美子、ゆかな

    後の世に【神の手を持つ物】——
    と称される彫刻家『Auguste Laurant』
    戦乱の最中に失われ
    平和と共に姿を現したとされる
    未だ神秘の薄布(Banne)に包まれた彫像
    彼の稀代の傑作
    『天使』(Ange)に秘められし
    知られざる《物語》(Roman)……

    「物言わぬ冷たい石に 生命を灯せる等と
    俗人達が謳うのは 唯の驕りに過ぎぬ
    在る物を唯在る様に 両の手で受け止めて
    温もりに接吻(くちづ)けるように
    想いを象るだけ……」

    《風車小屋》(Moulin maison)
    空を抱いて 廻り続ける丘の上
    工房(Atelier)は他を拒むように
    静かに佇む影…

    彼は唯独りで描いた
    我が子の表情(かお)も知らずに……

    【足り[0501=な]いのは小手先の素描力(Design)では[0501=な]い
    ——現実をも超える想像力(Imagination)】
    「嗚呼…光を…嗚呼…もっと光を…
    『即ち創造』(Creation)…憂いの光を……」

    生涯逢わぬと誓い[0501=な]がら
    足げく通う修道院(Monastere)
    子供達の笑い声 壁越しに聴いている…
    「君の手が今掴んでいるであろう
    その《宝石》(いし)はとても壊れ易い
    その手を離しては[0501=な]らない
    例え何が襲おうとも……」

    彼は日々独りで描いた
    我が子の笑顔(かお)も知らずに……

    【必要[0501=な]のは過ぎし日の後悔(Regret)では[0501=な]い
    ——幻想をも紡ぐ愛情(Fiction)】
    「嗚呼…光を…嗚呼…もっと光を…
    『即ち贖罪(Expiation)』…救いの光を……」

    如何[0501=な]る 賢者 であれ
    零れる砂は止められ[0501=な]い
    彼に用意された銀色の砂時計
    残された砂はあと僅か……

    母親の灯を奪って
    この世に灯った小さ[0501=な]《焔》
    その輝きを憎んでしまった
    愚か[0501=な]男の最期の悪足掻き…

    想像の翼は広がり
    やがて『彫像』の背に翼を広げた——
    「嗚呼…もう想い遺すことは[0501=な]い
    やっと笑ってくれたね……」

    「其処にロマンは在るのかしら?」

    おわり